プレーオフを見直してみますと。

 千葉と福岡との5戦中4戦が1点差勝負(そして残りの1戦も2点差)であり、昨年以上にどちらに転んでもおかしくなかった試合ばかり。では何がレギュラーシーズンと違っていたのか。考える点を数点挙げますと…
①、「飛車」がいないチーム編成。
 負けた両チームに言えることは打線の主軸になる選手が一枚欠けていた点(カブレラに城島)。これで主だったケガ人が出なかったロッテと戦うことに少しばかりの不利な状態ではなかったのではなかろうか(これは偶然だろうが、公式戦で100通りも越える先発オーダーは一部の選手に依存することなく、選手を使うことが出来たと共に体調のケアも重なっていたのだろう)。
②、逆に正攻法すぎる投手陣。
 ロッテに関しては二ケタ勝利投手が6人(渡辺俊小林宏、清水直、セラフィニ、久保、小野)と数え、この短いプレーオフに対してもきっちりローテを守り試合を進めてきました(途中で先発陣が崩れてしまい、2番手投手が若い回から投げることがなかったからこんな結果になったともいえますが)。さらに7回以降の抑え投手も変える(増やす)こともしなかった。そして抑えで試合を幕引きを行うのは必ず小林雅としていました。3戦目で彼が同点にされた時から何日かで同じ様に抑えで使うことは、余程の信頼をしているからでしょうけど(以前、仰木監督が優勝決定試合で抑えを最後に使わず、先発投手を投げさしたこともありますが、これは抑え投手を腐らす結果になることも)。
 これは王さんの方にも同じことが言える訳で、逆転された時も残りの投手陣の中には斎藤和がいたのですから。仮に最終戦でもこのスタイルを変えることがない点に自信を持っていたのでしょう。
③、やっぱり「自滅」なんです。
 全ての試合(1st:2試合、2nd:5試合)に関して点の入り方でまず最初のランナーの出方が悪すぎる。ヒットで出てしまうことが多少なり言い訳も出来ようが、四球であれエラーでの出塁は投手に点以上のダメージを与えることが出来る。それが今回目に付いた(と言うより付きすぎた)のです。
 1stでは松坂でのお手玉(その前に中島のお手玉(記録上内野安打)も大きいが)、2ndでの四球からの失点が目立つのはこの点でしょうか。
 そこを突いてこられるチームが強かったのでしょう。
 さぁ、こんな事を書いている場合ではないか、明日は日本シリーズでの予想でもしましょうか。