驚くより悲しい。

昨日、午後4時過ぎに仰木彬オリックス監督が逝去されました。
あまりにも急な訃報であったので自体の把握が出来なかったのですが、朝の番組で改めて確認することで承知した感じでした。
個人的には根っからの近鉄ファンであったので、88年の「10・19」に落胆し、89年の「10・12」日のダブルヘッターに歓喜していました。その時の監督が彼でした。
仰木マジック』なる言葉が何やら1人歩きしているようですが、パリーグ特有の指名打者制や予告先発を逆手に取った戦法であり、今ではバレンタイン監督に通ずるものがあるように思われるのは私だけだろうか(もう1人、野村監督も戦術的に似ているところもあるが、この人の場合は基礎がセリーグのため、自分の手の内を見せないところでのデータ重視的監督ではないだろうか。更に言ってしまえは、前者の監督はファンあってのチーム、後者はチーム成績第一なのではないだろうか)。
そして枠にはめることのない選手の使い方でしょう。基本とは全く投法や打法に対しても全く修正するのではなく、それでいいじゃないかその責任は俺が取る的なその能力に期待する動きを取る点、今の監督に出来ることではないでしょう(それによってどれだけの選手が華を開いたのでしょうか)。
昨年プロ野球界に起きた合併、消滅、設立なる事件に対して、合併球団に一番適する(というより彼しか初代監督としてなるべき人でだったのではないだろうか)として高齢でありながら指揮を執った監督、来年もやるのかと思いながらも1年で勇退。しかしそれから間もなく鬼籍に移籍するとは全く思わなかった。
ただ私は合掌するだけです。