1本120円のお話。

 家から歩いて30秒程のところに街灯に照らされたジュースの自販機がポツンを立っています。
 しかしそこでジュースを何回買ったことがあるのかと言えば本当に数える程度。それほど家にいる時には自販機のお世話には全くなっていない状況。そもそも定価で自販機で買うのであれば、スーパーに出向いて一円でも安く済ませたいと思う考えを先に立ってしまうことが自宅で自販機に立たない最大の理由。
 それでも自販機のオーナーが自分で仕入れてきて金額も100円玉一枚で買える自販機をたまに見かけることがあります。その自販機ほどオーナーの趣味色が出てきてしまうものはないと思うのは私だけでしょうか。
 輸入してきた炭酸飲料であり、聞いたこともないメーカーのコーヒーが入っている等、メーカー直結の自販機では到底出来ない代物をラインナップに揃え、プラ板の反対側で置かれている飲み物(そして大抵は栓を切り飲みきった「空き缶」を置いていたり…)。何か手作り的要素(自販機に手作りなる言葉を使うべきなのだろうか)な自販機を好むのは変でしょうか。
 もしそんな自販機が歩いてゆける場所にあったらはまっているのだろなぁ。