一日過ぎて考える。

 昨日の事ですが、プロ野球での大学生・社会人ドラフトが行われた模様で、選手によっては悲喜交々があったようで、『陰と陽』がはっきりしている2人の写真が一面のスポーツ誌もありました。
 しかしこの歳にもなりドラフトもいろんな制度を見てきたのだなと実感しています。
 各順での選手を指名していき指名が重なると伝統の籤引きで決めていた制度、選手(高校生以外)が球団を逆指名していく制度、そして今の高校生と大学生・社会人に分離して行う制度。そしてそれより以前には完全な成績下位チームから選択していく制度も行っていました。
 それぞれの制度に関しては問題点も多く出ているからここまで行い方が変化していったのでしょうけど、ドラフト制度とは一体何なのでしょうか。
 そもそもある一球団に関して良い選手が独占されてしまうことを防ぐために始まったのがこの制度(一番最初にドラフト制度を行ったのがNFLでした)なのに、紙面では一切出ることがないお金が動きまくり、結局は何ら変わりがない感じがしているのは私だけでしょうか。
 今の制度に照らしてみると最短にFAを取得したとしても9年から10年経過し、選手として移籍したとしても額面通り戦うことが出来るか難しい戦いをすることになる訳でして(日本におけるFA選手がそれほど活躍出来ない、そして宣言して再契約をする選手が多いことが過去の歴史ではないのではないでしょうか)、そう考えると選手会側がFA権を取得する期間を短縮させようとしているのはこのためでしょう。
 そう思うと選手よりも球団がメインの仕組みである感じですよね。
 今回の制度は2年限定の取り組みであり、来年では新たに方法が変わるみたいですが、どこまで見ている側よりも選択される側が納得出来る制度を作って欲しいものです。