[スポーツ]チーム間の戦い。

 アメリカのプロスポーツではこの時期、野球(MLB)は開幕直後、そしてバスケ(NBA)、ホッケー(NHL)はシリーズチャンピオンを決めるプレーオフに入っています。
 そんな中唯一シーズンオフであるアメフト(NFL)ですが今週、シーズンスタートとも言えるドラフトが2日間にかけて行われます。今日はこんな話で参ります。
 プロスポーツの中で一番最初にドラフト制度を使ったリーグであり(1936年)、過去にドラフトにまつわる逸話も存在しているのは一番歴史があるのだからといえるのでしょうか。
 ドラフト1巡目の順位は昨シーズンの成績の悪かったチームから始まり、1巡目最下位(32番目)にはリーグチャンピオンとなります。そして逆に偶数巡目はチャンピオンから最下位までを逆となることもポイント(このあたりは日本のプロ野球と何ら変わりはない)。
 しかしこの選択順位、チーム同士で交換することが出来ることをご存知か。
 仮にとあるチームの弱点であるポジションに入れたい選手がいるのだが、自分の順番が来る迄にはもう他のチームに獲られてしまう可能性が大きい。そんな時にその順位を得たいために対象なる順番を持っているチームとの駆け引きが始まります。持っている選択順位にもう一つ加えて何とかその順位を交換できないかと交渉(それが今年ばかりか来年の巡目の選択権まで差し出すことも)。
 この交渉がドラフト前で行われると共にドラフト会議中にも行われているのも不思議な点でしょうか(この方法を『トレードアップ』といい、逆に選択権が一つでも欲しい場合これとは逆の立場にて行われることも『トレードダウン』という)。
 過去にはある選手のために今年持っていた選択権を全て差し出して全体の1位を獲得した件もあり、そのチーム間の駆け引きが面白いという人も(実際このドラフトは生中継されているは観客席で見ることが出来ると特殊な面も)。
 全体1位を持っているチームが誰を選ぶことで何もかもが変わってしまうドラフト。他人の人生ではあるが、一喜一憂するのはお約束なのでしょうか。