[スポーツ]実施すべきか否か。

 とある連敗中の球団代表が「誤審を無くすためにビデオを用いるべきだ」とのこと。
 事の発端はあの打者走者が3塁を踏み忘れたまま本塁まで帰ってきたことによってホームランが取り消しになる処か得点も入らなかった(塁を踏まなかったことで打者が走者を追い越したと解釈すべきか)普通では考えつかないことが起きてしまったところから、その代表は放送された画面の中から絶対に踏んでいると確信し、この事が起きないためにこの案を提案したといったところか。
 プロスポーツ界ではNFLがいち早くこのビデオシステム(インスタントリプレイ)を採用して良い結果を出しているのは皆さんの知らない所であるが、この方式を野球に持ち込めるかと言えば「…」と思うばかり。
 理由としてはNFL自体もこの方法は一度廃止になった時があり(86〜91年、99年〜)、その理由が試合時間の長くなってしまうことや審判対する尊厳などが最たる理由でした。少し前まで試合時間が長くなることが「悪」とまではいかないものの悪者にされていた点もありますし、それを足蹴にするまでの話なのかとも思うばかり。
 さらに言えば、アメフトなるスポーツはボールが地面から離れてから落ちるまでで1プレーとして考えられ、そこで一度試合が止まる、つまり時間制限があるもののプレーという「点」で繋げていくものだから、ビデオを用いたこのシステムが活用できたのである(逆に言えば、サッカーの様な試合時間の中で連続性を持った内容のものであればこのシステムは全く活用できない)。
 又、アメフトでのこのシステムはあくまで焦点に当るのはボールを持っている選手であるので、野球に関しては打者であれ投手と、今回の走者まで目が届くかは些か疑問ではあるが(実際代表が見た映像は打たれた股下からのぞくことができた、まさに「偶然」の映像からであって、本来ならカメラも目を切ってしまう可能性も…)。
 仮に行えたとしても事ある時に「やれビデオだ」となってしまわない程度のことも考えなければ、その待っている時間は何ともけだるい時間になるかも。
 まだ考える余地はあると思いますが、どうでしょうか。