完全に遠い世界に。
一昨日、F1にて一つのプライベーターチームが撤退を発表しました。
撤退の最大の理由がレースを行なう資金を確保できなかったこと。あらゆるスポーツの中で一番お金がかかる車のレース、それもそれが金銭的に一番かかるF1だと、過去何チームも見てきました。
一時昔ではプライベーターチームがF1チームに多くありました。部屋にあったF1の書籍を引っ張り出してみると、本格的に見出した91年シーズンには実に18チームがF1で戦っていました(予選が始まる前に予選を走るために戦う、予備予選が行なわれていた頃)。ティレル、ブラバム、ロータス、レイトンハウス、リジェ、ミナルディ、ラルース等、今では姿形もないチームが当時の4強(フェラーリ、マクラーレン、ウィリアムズ、ベネトン(現BMW))と戦っていました。
私なんかは強いチームよりもそれらのチームを応援していましたから、彼らがポイント圏内を走っているとそれはもう嬉々として見ていました。
しかしそんなチームも4強の資金力に太刀打ちできずに撤退していくことになり、現在は各有名エンジンメーカーの威信にかけたレースが行なわれているのが現状でもあります。
そこに楽しみを見ることが出来ずにいて、最近は見ていません。そこまでして敷居の高いスポーツを見たいのかと思えばと思ったこともありました。流石に資金面での歯止めをかかけようとする動きもありますが、既に遅かったと見るべきでしょう。
既に遠い世界で行なわれているこのスポーツに一財産をかけません。そう考えるならあるプロチームを取得した方がまだ安いし、認知度は格段にあると見るべきでしょう。
このままいくと、尻つぼみになってしまうことに少しの悲しみと大多数の納得でおわるかもしれません…